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2017年8月4日 研究大会

平成29年度 石川県PTA連合会指導者研修会(6月30日)記事

平成29年度 石川県PTA連合会指導者研修会開催

指導者研修会記事

平成29年6月30日(金)石川県文教会館大ホールにて開催
この記事では、基調講演パネルディスカッションの内容のダイジェストをお伝えするとともに
北川県P連会長の指導者研修会所感をお伝えします。。
指導者研修会の概要は、下記のファイルをご覧ください。

第1部 基調講演

講師 東川 勝哉氏
(公社)日本PTA全国協議会会長
(プロフィール)
長崎在住で、3児(長男20歳、次男高3、長女中2)の父。単P会長8年後、日P役員を歴任しPTA役員11年目。

東川勝哉日P 会長

PTAとは?

 P:保護者、T:教員、A:協会が児童生徒の健全育成を目的としている団体。学びそのものがPTA活動であると解釈している。

社会教育関係団体

 PTAは社会教育関係団体である。ボランティア精神も必要、大人の学びと繋がりの団体である。その学びの中で多くの人と繋がり合い、その繋がる中で子どもたち全体を守っていく環境ができれば、ひとつの成果ではないかと思う。

何のために?

 子どもたちのために。大人が繋がり学び合っていくために。家庭教育力の向上・教職員の質の向上・PTAを主として地域と一体となった活動が期待されている。
 各学校単位のPTA(単P)の会長には、リーダーシップをとってPTA活動してほしい。リーダーシップとは、方向性(理念・目的)を示すこと。何のためか明確でないと、理想に近づけず、ぶれる。1年間を通して何をやっていくのか学校とも話し合うべきだと思う。
 石川県Pにも高い理念がある。それを、市町でまとめ、それぞれの単Pで活動に活かしてほしい。

日P全国大会

 全国から約9千人の人が集まった3年前の長崎大会の実行委員長だった。様々な意見が飛び交い、本来議論すべきところではない議論になった経験をした。全国大会を通して、巡ってきたチャンスを皆さんと一体化し、これで得たものをPTA活動に活かしていくことを目的にしようという理念を掲げて、共有することできた。理念があるから、協力することができた。いまだに当時の大会宣言が長崎県PTA連合会の指針になっている。

教育の責任

 自助(家庭)・共助(学校)・公助(地域)で教育の責任が違うので、それぞれ責任を分け合い、力を合わせて子どもたちのために努力することが大切である。

確認して共有してほしい

 これらは学校の各ホームページ等で確認できる。

【各校の教育目標】
 学校はどこに向かっていて、そのためにどんなことをやりたいのか共有し、支援することが大切。

【いじめ防止基本方針】
 いじめは早く察知することが重要である。

【教育基本法・第10条】
 「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって生活のために
 必要な習慣を身に付けさせ自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努める」と法律で
 定めている。(条文要約)

【文部科学省のHPより】
 「家庭は子どもたちの健やかな育ちの基盤であり、すべての教育の出発点」とし、様々な取組を
 行っている。

イメージが先行

 実際にPTA活動携わっている人の多くは、楽しく活動している中、それを伝える側よりも受け取る側の先入観によるイメージが先行している。事実を正しく意識し、わかりやすく伝えることが大事である。

PTAが動いて改善

 全国小中学校の先生の労働時間は、働きすぎに当てはまるくらいである。さらに、学習指導要領が変わって先生は忙しい。目には見えない様々な関わりが必要なのに、子どもの数が減っているからと、先生を簡単に減らしてもらっては困る。そこで、全国のPTAの総意をもって日本PTAが中心となり働きかけ、改善の大きなきっかとなった。今は当たり前の学校給食や教科書無償化もPTA等、様々な団体が推進して実現したものである。

今後の活躍に期待

 子どもが生まれて育つ過程で、学校を卒業するまでの期限が決められたプロジェクトがPTAだと思う。皆さんが何らかの形で学びの研修を続けていくことで周りに理解してもらうことが必要だと思っている。
 今回のお話が、何かのきっかけになって、やってみようかなということがあればと思う。皆さんの今後の活躍を期待しています。

第2部 パネルディスカッション

〈パネリスト〉
◆東川 勝哉氏 
(公社)日本PTA全国協議会 会長
◆松浦 博臣氏 
金沢市立森山町小学校 校長
◆本田 孝典氏 
小松市立安宅中学校PTA 元会長
〈コーディネーター〉
◆高木 美佐子 
石川県PTA連合会 副会長

パネラー諸氏

〈高木〉PTAの在り方や組織運営について様々な議論がされるなか、PTAの役割や求められる活動についてお話を伺います。まずは基調講演の補足をお願いします。

〈東川〉雛鳥が自ら殻を抜け出す孵化のとき、親鳥が絶妙のタイミングでチョンと手助けすることを「啐啄同時」(そったくどうじ)という。PTA活動も、保護者だけでなく学校・地域を含めて子ども達のために必要な時に必要な人が動くことが大切ではないか。

〈高木〉学校の立場からPTAの存在意義についてお話ください。

〈松浦〉学校にはPTAが存在し、学校とPTAが子ども達の教育のために一体となった活動が行われている。教職員とは違う視点で、教職員だけでは出来ないことを沢山のPTAの手でカバーしてもらえていることに感謝している。 
 我が子だけでなく学校全体の子ども達のために一生懸命活動する姿を子ども達が直に見て触れることで、社会に奉仕する心やボランティア精神が自然に育まれる。

〈高木〉単P会長をされた経験からお話ください。

〈本田〉長男が所属していたサッカークラブの保護者会が縁で中学校のPTA会長を務めた。当時、27年度に開催予定だった研究発表を控え、ネットトラブル防止の活動を、生徒会とともに保護者も取り組もうと、中学校で講演会を開催した。当初問題だった予算不足は、校下の青少年健全育成協議会の協力を受けて開催が可能となり、保育園、小学校をはじめ地域の方や、他校PTA等、約150人もの参加により実現した。PTA活動に携わった3年間はとても充実し、多くの方々によって学校・PTAが支えられていることを知る良い機会だった。

 ~会場からの質問・意見~

〈Q1〉PTAで政治や憲法の勉強は?

〈東川〉政治、憲法の解釈はPTAではやらなくてよいと思う。詳しく知りたい部分はご自身で勉強をと思う。この講演では、行政でのPTAの位置付けと、教育基本法に学校教育や家庭教育等について載っていることを先ず知ってほしい。政治については、日Pの綱領に「教育を本旨とし、特定の政党や宗教に偏ることなく」とあり、いわゆる中立と謳う。国の方向性を法律から知ることで十分。あとは、私達が何を学ぶべきかを議論してほしい。

〈Q2〉PTAの次年度役員をスムーズに受けてもらうには?

〈東川〉逆に教えてほしい。役員や執行部は半数改選くらいで連続性の中で決めていけるのが良いと思う。会長が次期会長を直接指名するルールのもと、私は先ほどの話を(基調講演)熱意をもって説いた。男性がもっと参画しても良いと思う。校長や役員からの声掛けもしてほしい。

〈松浦〉会長選考には地域差があったように思う。昔からの知り合いが多い地域はみんなでやっていこうよ。という意識になるのでは。

〈本田〉選考方法を一本釣りから選挙制に変えた。規約改正も時には必要では。

〈Q3〉昨今、学校の先生の負担増の理由の一つと聞かれる保護者対応。PTA活動そのものが先生の負担になっていないか気になる。

〈東川〉負担が全く無いかと言えばそうでないというのが私の解釈。負担となる部分を一緒にやる。協力できる部分があれば手伝う。それが家庭教育として責任を分け合う部分だと思う。

〈松浦〉PTA活動への教職員の参加は、年間の中で計画して出られるときに出るなど工夫次第で負担のない形をとれる。保護者からの相談等の対応は、仕事後が多くなるが、頻繁ではないし、先生は丁寧な対応をすべき。そのことと多忙化と同じに議論するのはどうかと私個人は思う。

〈本田〉PTA活動が重荷というのは保護者の立場からはわかりにくい。PTA活動が教師をサポートする50:50の状況もあると思う。

 ~最後に~

〈松浦〉本校でのPTAの活動や学校理解にとても満足し感謝している。学校教育と家庭教育のマッチングが大切で、その流れをPTAが作ってくれている。是非、PTAが中心となり先生方を育てる応援団であってほしいと思う。

〈本田〉「PTAの役員をしても何の得にもならない」と言われたことがあるが、学校に携わることでの学びがあり、会長職を務めて良かった。皆さんも子ども達のために頑張ってください。

〈東川〉学校教育方針、学校の方向性を理解することが大切。HPでも確認できる。 
 私達は子ども達のために、そして、自身の大人としての学びのために活動している。と公明正大に、肯定的に捉えていきましょう。

<高木>基調講演では『PTAは学びと繋がりの場』と学び、特に石川県は結びつきが強く、『石川モデル』と、これは本当に誇らしいこと。
 私達PTAが、学校、地域と連携して子ども達の健やかな育ちを支えていくためには、私達はPTAの役割を自覚し、明るく元気に活動することで、それが周りにも伝わり、子ども達の笑顔に繋がる。
 私達には単Pの数、会員の数だけ可能性がある。単Pの多くの方々に研修の成果を伝え、PTA活動のさらなる発展・充実に繋がるよう願う。(内容要約)

アンケート

東川会長の基調講演では、教育施策の根本を踏まえてのPTAのあるべき姿を語られ、これからのPTA像を教育改革の中で考えることができた。自助・共助・公助の中で教育の共助を担うPTAとしてスリムな活動を目指していきたいと思った。(白山市)

PTAは初めてで、恥ずかしい話、まわってきたから仕方なく引き受けたという感じでしたが、PTAの本質と学校の先生方を助けるというPTAの本来の姿がよく分かりました。(加賀市)

「若手教諭の支援をお願いします」と言われ、ハッとしました。私達が先生に教える事もできるんだと。(金沢市)

PTA活動は人々の繋がり、勉強ができて私は良いものだと思います。もう少しPTAが皆が楽しめるものになればと思います。なかなか自分では難しいです。(中能登町)

指導者研修会所感

北川和也会長

 「What's PTA?〜わたしたちの可能性〜」を研修主題に、県下単Pのリーダー的立場にある会員が一堂に会し、原点に立ち返りPTAの歴史と役割を確認し、PTAの本質を知ることを目的に開催しました。
 講演では、日Pの東川勝哉会長に、発足当時の成り立ちから法律に基づく説明、本来の意義を通じた活動を示していただきました。分かり易い語り口調に本質をついた講演で、アンケートから多くの参加者の刺激になった事がうかがえました。また、家庭・学校・地域の連携・協働、家庭教育の充実のみならず、社会教育関係団体として、大人の学びが子ども達の健全育成につながると再認識できました。
 パネルディスカッションでは、PTAと学校の連携や組織運営の難しさと改善などが討論されました。会場からも多くの意見や質問があり、意識の高さを感じました。
 アンケート結果から、そもそもPTAって何?という問いに少なからず答えを出し、皆さんと共有することができたと感じています。これを機に、より深くPTAの重要性を理解した参加者が、きっと何らかの形で〜わたしたちの可能性〜を単Pに広め行動につなげてくれることでしょう。