お知らせ

2016年11月19日 研修事業地区別研究指定

輪島市立大屋小学校育友会

研究主題

伝統芸能の継承と地域とのふれあいを通した大屋っ子の育成

研究内容

本校は,伝統芸能である「まだら・三夜踊り」の継承と地域とのふれあいをとても大切にしている。また,公民館,交通安全諸団体,輪島まだら保存会・三夜踊り保存会など地域との連携・協力を得ている。

このような実態を踏まえて,テーマ「伝統芸能の継承と地域とのふれあいを通した大屋っ子の育成」として,研究することにした。

(1)輪島まだらの取り組み

学校は,知・徳・体とバランスよくビジョンがあるが,育友会は特に,子どもたちの「健全育成」ということで,心の部分で大きく支援している。この研究の切り口を,「郷土を愛する心」「伝統文化を大切に」という道徳教育の充実を推進していくように捉えている。

大屋小学校は,15年前から,特に「輪島まだら」の取り組みを行い,テーマにあるように「伝統芸能の継承と地域とのふれあい」によって子どもたちに心の高まりを期待している。

研究にあたって,3年生以上の子どもたちの意識を知るため,2学期初めにアンケートをとることにした。

子どもたちは,グラフから,郷土を愛する心が,学年が上がるとともに意識が高まっていくことが分かる。 (図1)
伝統文化を大切にしようという心も学年が上がるとともに意識が高まっていく。これは,ただ発達段階が上がるからだけではなく,学校,地域,保護者が一体となって,まだらや三夜踊りを指導して,子どもたちが本物の体験をしたことによるものだと分析する。 (図2)

存会の皆さんや地域の着付けボランティアの方とのふれあいを通して,子どもたちは人として大切な多くのことを学んでいる。

まだら保存会の指導者からは,こんな声がよく聞かれる。「生涯の思い出となるように,まだらの経験を忘れないで。」「礼儀作法,挨拶など,人として大切なことを身に付けてほしい。」等である。

着付け教室の指導者からは,「着物を着てビシッと気持ちを引き締めてほしい。」「教えることで,地域との一体感を感じる。」という声が聞かれた。

【着付け教室】
【保存会の方からの指導】
【舞台発表1:県立音楽堂で伝統文化芸能祭に参加】
【舞台発表2:輪島市成人式アトラクションに参加】

(2)PTA研究指定記念講話・講演会

研究指定を受けた記念に,フリーキャスターの横田幸子氏を招聘して,『言葉のチカラ』を演題として,児童対象に講話,保護者や地域の方を対象に講演会を行った。

子どもたちは講話を聞いて,言葉には「光の言葉・闇の言葉」があることを知った。また,心の声を聞く力と,思いが聞き手に伝わる話し方を身に付けて,本当の友達を作ろう,いじめをなくそうと真剣に考えることができた。

保護者や地域の方は,絵本「おかあさんだいすきだよ」の読み聞かせを通して,子どもたちの成長過程の中で,保護者がどう子どもたちに関わっていけばよいか,たくさんの示唆を頂いた。

三つの「きく(聞・聴・訊)」の話や「光の心・闇の心」の話等,保護者にとってはとても分かりやすく納得できる内容のものであった。

【記念講話・講演会:『言葉のチカラ』横田幸子氏】

【児童の感想】私は「言葉のチカラ」の話を聞いて,言葉には力があって,相手を温かくしたり,逆に刃になって,人を傷つけたりもするということを知りました。今まで「うざい」とかの言葉を平気で交わしてきたけど,とてもよくないことだと気づきました。この話を聞けてとても良かったです。

【保護者の感想】

家庭での息子たちとの関わりでも言葉選びにはとても気をつかいます。言葉は「刃」。光の言葉をたくさんかけてあげたいと思います。愛念を持って,今夜から心がけ,自分に自信が持てる子になるように...。(涙)本当に参加させて頂いてよかったです。

(3)成果と課題

伝統芸能の継承と地域とのふれあいを通して,学校・保護者・地域が一体となって取り組んできたので,子どもたちに伝統芸能を引き継いでいこうという気持ちが育ってきた。また,それらのふれあいを通して,あいさつや礼儀といった,相手意識のある言葉や態度も身に付いてきた。

課題としては,どうしてもたくさんの人が関わるため,計画が難しく時間も多くかかってしまう。また,会員数も年々減り,すべての活動も協力体制が厳しくなってきている現実もある。

【三夜踊り】
【ふれあいもちつき大会】

3.発表会の様子