指導者研修会の様子(平成28年度)
指導者研修会 開催 6月22日(水)
平成28年度の指導者研修会が、文教会館で開催されました。各市町P連から530名の参加者があり、事例発表やパネルディスカッションに熱心に耳を傾けました。発表してくださったのは、小松市立稚松小学校の中辻育代先生と、内灘中学校PTAの中村敏男会長です。またパネルディスカッションでは、金沢工業大学の白木みどり教授のコーディネートで、「道徳」について熱く語り、会場が一体となってこれからの「道徳」について考えました。
開会式
事例発表 稚松小学校中辻教諭と内灘中PTA中村会長
今年の研修テーマは、「道徳」です。学校では「特別の教科・道徳」をめぐって、様々な実践が行われています。小学校は平成30年度、中学校は31年度からの実施を想定し取り組みを進めています。保護者が「ゲストティーチャー」として授業に関わったり、家庭で子どもといっしょに道徳教育に取り組むことも期待されています。
小松市立稚松小学校の中辻育代先生からは、「心の力を育てる道徳教育」という主題で、保護者がゲストティーチャーとして授業に関わった取り組みや、地域と連携した道徳教育の試みが発表されました。保護者が深く関わる新しい道徳の授業の様子から、多くの発見と理解を得ることができました。
内灘中学校PTAの中村敏男会長は、「保護者の立場からみた道徳教育」と題して、相手の価値観を認め合うことや、子どもに自分の価値観を押し付けるのではなく、子どもの内面を育てる「内的道徳」という考え方を提唱されました。
パネルディスカッション
続いてお二人の発表をもとにパネルディスカッションを行いました。「道徳的な心を育てるために、PTAは何ができるか」の課題のもと、パネリストの方々はもちろん、フロアの参加者もいっしょになって、悩み、考える貴重な時間となりました。
コーディネーターの白木みどり教授。適切な進行と示唆に富んだまとめが好評でした。稚松小学校の中辻先生は、保護者の協力が豊かな道徳の授業をつくると、実践をもとに強調されました。
中村敏男会長の「道徳とは価値観を認め合うこと」という発言に、多くの参加者が共感しました。県P連の関軒副会長は、今回のテーマの生みの親です。“普段のPTA活動の中に道徳的価値が眠っている”と、持論を展開しました。
難しいテーマのため、はじめは口の重かった参加者からも、白木教授の誘いかけや、パネリストの発言に触発され、自分の思いを述べたり、疑問を投げかけたりと、双方向のディスカッションが行われました。
パネルディスカッションのあとには、石川県PTA連合会の事業説明を行いました。「PTA安全会」の内容などを参加者に知ってもらい、利用促進を訴えました。
懇親会
懇親会には179名の会員が参加しました。テーブルの仲間たちと、それぞれの単Pあるいは市町P連の取り組みについて情報交換し合いました。