お知らせ

2016年4月20日 研修事業課題別研究指定

課題別研究指定(白山市PTA連合会)

いじめ対策に関するもの

白山市PTA連合会は,27小中学校(18小学校,8中学校,1小中学校)から組織され,今年度の会員数は8850名である。

本会は「すべての児童生徒が母校に誇りを持ち,笑顔で卒業していけるように,家庭・学校・地域がともに手を取り合える環境作りを推進し,さらに地域社会や市関係諸機関への働きかけや協力を通じて,家庭・教育環境の充実と発展を目指して活動する」を目標に活動を行っている。

平成26年度に「いじめ・不登校対策検討委員会」を新設し,市内小中学校で生じているいじめや不登校の状況を把握するなど,いじめ対策の取り組みをスタートさせた。

平成27年度に石川県PTA連合会「課題別研究指定」を受け,「いじめ・不登校対策検討委員会」を改編し,いじめ未然防止や早期発見に向けた取り組みを強化した。

<平成27年度>

「いじめ・不登校対策検討委員会」(委員長:市P連会長,副委員長:市P連運営幹事,委員:単位PTA会長27名)を中心に研究を行う。

各委員(単位PTA会長)は,各学校内で生じているいじめ・不登校の状況が聞こえてくる組織づくりを行う。白山市PTA連合会では,各単位PTAから寄せられる情報を取りまとめ,校長会代表常任委員の協力を得ながら、各学校で行っているいじめ未然防止の取り組みやいじめ発覚後の対策法などについて情報発信する。

<平成28年度>

市P連専門委員会として「教育環境委員会」を設置し,引き続きいじめ未然防止や早期発見に向けた取り組みを行う。学校側の協力も不可欠であるため,教育委員会や校長会にも委員会の趣旨を説明し,学校と保護者が一体となっていじめ・不登校対策に取り組んでいく。

いじめ・不登校に関して,保護者が悩み相談したいことを保護者同士で打ち明け合って意見交換する場「THE座談会」を開催した。

この「THE座談会」は市内小中学校PTA全会員を対象に参加者を募集し,<第1回>平成27年11月14日(土),<第2回>平成28年6月18日(土),<第3回>平成28年11月26日(土)の計3回開催した。

<THE座談会参加者アンケートより>

◇いろいろなイジメや不登校の状況に対して,親も学校ももっと状況を知って認めて行動すべきと思う。イジメられている側は我慢して耐えて努力している。イジメている側がそれにもっと気づくべきだと思う。(女性)

◇自分の子どものことや家庭の様子などの話ができてスッキリすることができました。いじめの問題など,学校がもっととりあげてくれるようになるといいなと思います。こういう場(座談会)の事を知る機会がないので,普通に保護者の方も参加するようになればいいです。(女性)

◇もっともっと話をしたい,聴きたいと思いました。皆さん普段の単Pではなかなか話せないことでも,この座談会ではくつろいだ気持ちで話せるんだなあと思いました。(女性)

いじめ・不登校の原因の1つとしてADHD(注意欠如多動性障害)が考えられている。

教育環境委員会では、ADHDについて広く知ってもらうために,白山市PTA大会(平成28年12月10日(土),鶴来総合文化会館クレインにて開催,参加者500名)において,ADHDについて話題提供を行った。

<白山市PTA大会参加者アンケートより>

◇今回の「子どもの環境について考える」の発表は非常によかった。今後もADHDという病気を知ってもらう取り組みをしてほしい。(小5父)

◇子どもの立場から見たADHDは今回のVTRでよくわかりました。理解して見守ること,正しい接し方など,もっとたくさんの方に知ってほしいと思いました。(小6母)

◇小中学校が連携して情報共有ができる環境を整える事業、障害を持つ子どもや大人との関わりを知る事業を望みます。(中1母)

市内小中学校PTA会長が集まり,いじめ・不登校について情報交換を行った。(平成27年6月6日(土)~7日(日),平成28年6月4日(土)~5日(日)開催)

小学校2グループ,中学校1グループに分かれ,いじめ未然防止に向けた取り組みや早期発見に向けた取り組み,各学校での対策・フォローなどについて情報交換を行った。単位PTAと市PTA連合会がそれぞれ対応可能な内容や具体案について協議した。

保護者同士による意見交換会「THE座談会」は,アンケートからもわかるように当事者である保護者にとって有意義な場となったようである。

「THE座談会」の内容について白山市教育委員会と情報交換を行い,今後,学校・行政・保護者が一体となって,いじめ・不登校に関して取り組んでいくこととなった。

いじめ・不登校に関することは,学校や行政で閉じられがちなデリケートな内容であるが,保護者も一体となることで未然防止や早期発見につながる手応えを掴んだと言える。同事業は今後も継続し,「白山市内全小中学生が笑顔で卒業する」という白山市PTA連合会の目的達成に向けて取り組んでいきたい。

また,白山市PTA大会実践発表で話題提供を行ったADHDに関して,もっと広く知ってもらう取り組みを希望する声や,他校とのつながりを強化して欲しいとの要望を頂き,ADHDを周知するという点に関して一定の成果が得られたと言える。多くの方にADHDを理解してもらい,子どもたちの見守り方や接し方などを周知させるため,今後もこの事業を継続していきたいと考えている。